症例報告など、事例の個別性や特殊性が豊かな意味をもつ研究では、従来から写真やエックス線画像などが不可欠と考えられてきました。この画像は、印刷媒体を用いるという制約のために、静止画に限られていましたが、デジタル配信が可能になれば、静止画だけでなく動画や音声を含む映像の利用が可能になります。静止画の情報は、形態や色彩に限られますが、映像情報は、それに加えて機能や変化までも含み、事例報告で伝えられる内容は飛躍的に増大します。
従来、1例の症例報告は、奇形などの特殊な形態を別にすると科学論文の原著として扱うだけノイエスに乏しいとされてきました。しかし、たとえ1例の報告でも、映像情報があれば、機能の変化や表情、言葉では伝えにくいテクニックを伝えることができます。このため、急速に進む情報のデジタル化を見据えて映像デジタル論文掲載の試みを始めます。
「映像デジタル論文ダウンロード」ボタンよりpdfファイルをダウンロードしたうえで、改めてpdfファイルを開いてご覧ください。ブラウザ上では動画は動きません。pdfのファイルを開くためにはPDF Reader(Adobe ®Reader) が必要ですが、ほとんどの市販PCにはインストールされています。なお、スマートフォンやタブレット端末(iPadなど)のデバイスには現在のところ対応していません。
バックナンバー
-
咬み合わせの科学 vol.37 no.1-2
-
咬み合わせの科学 vol.36 no.1-2
-
咬み合わせの科学 vol.35 no.3